麻雀がもっと強くなる。プロから学ぶMリーグ2021のみどころ

2021年10月4日、Mリーグ2021が開幕しました。毎年楽しみにしている麻雀ファンの方や、最近麻雀を覚えて、これからたくさん勉強して強くなりたい!という方もいるのではないでしょうか。

「記事:麻雀が強くなりたいならMリーグを見るべき理由6選」でもお伝えしていますが、麻雀がうまくなりたい人はMリーグを観るべきです。でも、誰のどの部分を参考にしたらいいのかわからないという人もいるかと思います。

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そこで、三度の飯より麻雀が好きな当サイト管理人が、Mリーグ2021の対局の中でプロのうち筋で勉強になる部分や、みどころなどをお伝えしていこうと思います。

Mリーグ2021開催中はできるだけ多くの対局をABEMAで見逃し視聴するつもりです。もし本記事を読んで、麻雀が強くなるためにMリーグを見たくなった!と思ったら、ぜひABEMAに登録して見逃し配信をたくさん見て麻雀の勉強をしてください。

Mリーグ2021レギュラーシーズン対局みどころ

それでは私が見ていてとても勉強になった、参考になった、すごい!と思った対局を解説していきます。結果のネタバレはなるべくしない方針で伝えていくので続きが気になる方はABEMAプレミアムの見逃し配信でご視聴ください。

なお、各選手の思考やポイントについては筆者の憶測になりますので、必ずしも一致しているとは限りません。あらかじめご了承ください。

10/4 第一回戦 南1局 松ヶ瀬 手役の追い+山読み

南場に入り、全員20000点台の均衡している場面。7巡目、松ヶ瀬は以下のような手配になりました。

2234二三四六七七⑦⑧⑨ ツモ④
(アラビア数字…萬子、漢数字…索子、○…筒子)

松ヶ瀬は4巡目に5ピンを切っているので、このまま4ピンもツモぎりかと思いきや…

2萬を切りました。ここで実況・解説の土田・日吉は「1、4萬のフリテンが嫌だったのかな」「5ピンの引き戻しも狙ったんでしょうか。赤5ピン込みで。」「萬子も若干高いですしね」というやりとりがありましたが、本線は

2ピン、あるいは3ピンを引いた時に234の三色同順になる

これが狙いだったのではないでしょうか。他家の捨て牌を見ると、ピンズの下が多く切られていて、3ピンおよび2ピンは山にまだいるという山読みがあったのでしょう。そして、実際に3ピンは3枚山に眠っていました。

次順、見事2ピンを引き、3ピン待ちでリーチ!

もちろん、5ピンの引き戻しも嬉しいですし、7索を引いての568索待ちも嬉しいです。しかし、234の三色確定なら、最低でも5200点の加点が狙えます。この2万点台の均衡を破るには、絶好の形だと言えるでしょう。

今回のこの初戦、松ヶ瀬選手の選択はすごく勉強になりました。思考のポイントとしては、

  • 4ピンを切ると結局リーチのみか、よくてリーチ平和のみの2000点しかない。
  • 3色同順の手役をつけることで点数の均衡をやぶれる。
  • 手役に必要な牌が山に残っていると予測。
  • 3ピン引いた2、5待ちならフリテンでもよし。(2ピンツモならマンガン以上だし)

この4点が、今回の三色の仕上がりに繋がったんだと思います。

結果がどうなったか気になる方はABEMAプレミアムの見逃し配信でご視聴ください。

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10/15(金)第2試合 東3局 解説もおどろき!近藤誠一のビタ止め

実況・松島桃、解説・渋川難波も理解不能の、近藤誠一選手の選択。

まず3巡目の近藤誠一選手の手配がこちら。

ドラが八索:麻雀王国で、白:麻雀王国ポンか南:麻雀王国ポンすればあっという間に「東・白・ホンイツ・ドラドラ」もしくは「東・ホンイツ・ドラ3」の12,000点(ハネマン)のテンパイ。

同順、瀬戸熊選手が南を切るも、近藤選手はなんとポンせずスルー。

これには解説の渋川も「ハネマンのポンテンですよ!?」と驚きを隠せない様子。
※ポンテン=ポンしてテンパイすること

渋川は続いて「近藤が南をポンしたら、白や8ソーはどうせ出ないでしょ。ということで一枚目はスルーしたんでしょう」とフォロー。

そしてそれが功を奏し、すぐに白が切られてポンをすることができ

南:麻雀王国八索:麻雀王国のシャボ待ちに。あっという間にハネマンのテンパイです。

南を一枚スルーしているだけに、これは他家からみてもかなり盲点になるところ。

しかし数順後、親の瀬戸熊に絶好の七萬:麻雀王国が入り、即リーチ!待ちは、二萬:麻雀王国五萬:麻雀王国

2巡後、近藤選手が瀬戸熊選手のあたり牌五萬:麻雀王国をつかみ、解説の渋川もさすがにこれは止まらないだろうと言っていたところ…

近藤選手は南:麻雀王国を対子落としに!

渋川難波:切り間違えましたね、おかしいでしょ止まったら!ハネマンですよ!ハネマン!

からの次順、四萬:麻雀王国を引き、見事にテンパイ復活!東:麻雀王国が暗刻なのであがれる形に。

松島桃:こんなイリュージョンあります?

そして数順後、五索赤:麻雀王国を積もってきてこの形。

渋川:五萬:麻雀王国を止めた人は五索:麻雀王国も止めるでしょう。これで5そーだけ押したら見えすぎですけどね

近藤選手はじっと卓を見つめ小考したあと…

渋川の予想と反し、五索:麻雀王国切り!

渋川:これはいくんかい!笑

結果は流局となってしまいましたが、この流局は近藤選手にしかできなかったんじゃないでしょうか。見事な押し引きで、プロのすごさを見せつけられた気がします。

私の個人的な考察ですが

ハネマンテンパイとはいえ、待ちが残り3枚かつ、片方はドラで上がり率は非常に低い。なので一旦、確実に通る南を2枚切って様子をみよう。

五索:麻雀王国の勝負は、自分が五索赤:麻雀王国を持ってきた&場に五筒赤:麻雀王国が切られている。そしてドラの八索:麻雀王国は自分が2枚持っている。ということで、自身の打点がマンガンになっただけでなく、瀬戸熊選手の打点もそこまで高くない可能性が高まった。

さらに六索:麻雀王国が3枚見えてるので、ワンチャンスでもあった。

以上のことを、あの小考時間に考え、五索:麻雀王国勝負に踏み切ったのだと思います。

普通の人なら、五萬:麻雀王国を切って放銃。それか最終的に東:麻雀王国を3枚きっておりる人が多いかと思います。

近藤選手のプロの技を見せてもらった一局でした。

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Mリーグ2021であなたが興奮したシーンを教えてください

Mリーグ2021が開幕して、もう2日目にして大盛り上がりの興奮状態の私ですが、みなさんはいかがでしょうか。

Mリーグを見ていて印象に残ったシーンや、感動した対局などがありましたら、下のコメント欄にぜひコメントください。麻雀歴20年、フリー歴19年の私が解説記事を書くかもしれません。