二宮和也(ニノ)主演の第二次世界大戦を題材にした名作映画【まとめ】

2022年12月9日、映画『ラーゲリより愛を込めて』が公開されます。現在活動休止期間中のアイドル「嵐」のメンバーである二宮和也が主演、共演者には北川景子、松坂桃李、桐谷健太ら豪華俳優陣が名を連ねています。

今回は『ラーゲリより愛を込めて』や、過去のニノ主演、出演の第二次世界大戦を題材とした名作映画を紹介します。

二宮和也主演『ラーゲリより愛を込めて』とは?

2022年12月9日より公開される二宮和也主演の映画『ラーゲリより愛を込めて』。原作は、1989年に出版された、辺見じゅんの『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』で、1993年8月には118分の特別ドラマが制作されており、映画化は今回が初めてとなります。

監督は、2011年に『ヘヴンズ ストーリー』でベルリン国際映画祭国際映画批評家連盟賞などを受賞した瀬々敬久、脚本は映画『永遠の0』でも脚本に携わった林民夫が務めます。また、主題歌には人気バンド・Mrs.GREEN APPLEの「Soranji」が起用されており、キャスト以外も豪華布陣となっています。

『ラーゲリより愛を込めて』のあらすじ

かつて講談社ノンフィクション賞などを受賞した『収容所から来た遺書』は、第二次世界大戦後、約60万人の日本人が不当に抑留された、シベリアの強制収容所(ラーゲリ)が舞台となっています。残酷な日々に誰もが絶望する中で、生きる事への希望を捨てず、共に抑留された者たちを鼓舞し続けた山本幡男さんを主人公に、山本さんにまつわる実話が描かれています。極限状態のラーゲリの中で、抑留者仲間の一筋の希望の光であり続けた山本幡男さんの壮絶な半生とは・・・。

【まとめ】第二次世界大戦を題材にした二宮和也 映画

ジャニーズの中でも、その演技力がとりわけ高く評価されている二宮和也。これまで多数の映画作品に出演してきた彼ですが、第二次世界大戦を題材としたものも少なくありません。

硫黄島からの手紙

ニノ出演の戦争映画といえば、言わずと知れたハリウッド作品『硫黄島からの手紙』でしょう。

この『硫黄島からの手紙』は、『許されざる者』や『ミリオンダラー・ベイビー』でアカデミー賞の作品賞、監督賞を受賞した巨匠、クリント・イーストウッド監督の「硫黄島二部作」の二作目にあたる作品で、本作も第79回アカデミー賞の作品賞など4部門にノミネート、音響編集賞を受賞しました。

日本語で語られるアメリカの映画作品

『硫黄島からの手紙』は、第二次世界大戦の末期「硫黄島の戦い」を日本兵の視点から描いた作品です。そのため、スタッフ陣は本場アメリカの面々が揃っていますが、主要キャストには日本人が名を連ね、劇中のセリフもほとんどが日本語で撮影されました。主演は渡辺謙が務め、実在の人物である陸軍第109師団長兼小笠原兵団長の栗林忠道を演じました。

ジャニーズ初のハリウッドデビュー

二宮和也が演じたのは、硫黄島守備隊に所属する陸軍一等兵の西郷昇。上官から体罰を受けていた所を着任したばかりの栗林忠道さんに救われ、戦闘の中で栗林さんと交流を深めていくという役柄で、キャストクレジット順は渡辺謙に続く二番目でした。

ジャニーズアイドルがハリウッド作品に出演するのはこれが初めてのことで、当時はロサンゼルス・タイムズに二宮さんの特集記事が掲載されたりもしました。

母と暮せば

2015年12月12日に公開された、山田洋二監督の『母と暮せば』も二宮和也が出演した、第二次世界大戦を題材にした名作です。被爆地「ナガサキ」を描いたこの作品は、吉永小百合と二宮和也が親子役でダブル主演でした。

この作品で二宮さんは、第39回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。また、作品自体も優秀作品賞を受賞し、最優秀助演女優賞を受賞した黒木華さんをはじめ、多くの出演者や同映画スタッフが日本アカデミー賞の優秀賞を受賞する名作となりました。

原爆で亡くなった学生の亡霊を熱演

『母と暮せば』で二宮和也が演じたのは、吉永小百合演じる福原伸子の息子・福原浩二でした。先に夫と長男を失った伸子の唯一の家族だったものの、8月9日長崎に投下された原爆で跡形もなく被爆死、その3年後に亡霊となって伸子のもとに現れるという難しい役柄でした。この作品を機に二宮さんと吉永さんは交友を深めており、コロナ禍になるまでは5~6年間毎年共に食事をされることもあったそうです。

最後に

今回は、二宮和也が主演を務めた映画『ラーゲリより愛を込めて』や、第二次世界大戦を題材とした過去の出演作品を紹介しました。

高い演技力を誇り、非常に沢山の作品に出演されている二宮さん。それだけの信頼と実績があるからこそ、重く、メッセージ性の強い戦争を扱った映画にも起用されるのでしょうね。二宮さんのこれからの活躍にも要注目です。