インタビュー映像で朝倉選手が炎上したのはなぜ?悪いのは日吉さん?

11月23日、公式麻雀リーグ「Mリーグ」の選手、朝倉康心プロがこのようなツイートをし、大きな反響がありました。

https://twitter.com/asakurapinpin/status/1462874270602645505

問題のシーンは10月14日、Mリーグの試合前、公式実況者の日吉辰哉プロがパイレーツの楽屋に行き各選手にインタビューを行っていた時の話。

朝倉選手はスマホでネット麻雀をしていて、日吉さんの顔を見ることなく受け答えをしていた、という内容。

その件が一部のネット民の間で「顔も見ないでインタビューに答えるのは失礼だ」「ゲームをしながら質問に答えるのは何様だ」などと炎上しました。

それに対し、日吉達哉プロはこのようにリツイートで答えました。

Mリーグを知らない人にとってはこの時点で、朝倉選手が悪いと思う方が多いかもしれません。しかし本当に朝倉選手に非があったのか?また、今後Mリーグはどうしていくべきか?などを私の主観でお話ししていきたいと思います。

なぜ炎上するようなことが起きたのか?原因はインタビュー側にあり?

まず、朝倉選手の発言からもわかるように、Mリーグの試合前インタビューは、何時にくるのか?決まっていなかったようです(「ネット麻雀をやっているとこ撮らせてくださいと番組側から言われていた」という件は一旦おいておきます)

そして問題のあった10月14日、この日は朝倉選手は第1試合目の大事な日でした。試合前になるべく神経を研ぎ澄ませておける準備をするために、ネット麻雀を真剣にプレイするというのは、麻雀プロにとっていわゆる「準備運動」そのもの。

その準備運動中に、抜き打ちインタビューとして実況の日吉プロが楽屋にやってきたのです。

インタビュー映像で朝倉選手が炎上したのはなぜ?悪いのは日吉さん?
麻雀アプリ中の朝倉選手/引用:ABEMA

「ウマ娘」をやっていたわけでもなく、本試合前にネット麻雀で体(頭)を温めていた時の突然のインタビュー。さすがにこれには朝倉選手も「麻雀に集中させて欲しい」と思ったことでしょう。

サッカーの試合前に体を動かしたりストレッチしたりしている選手に、づけづけとインタビューしに行くようなものです。

Mリーグ番組サイドとの打ち合わせが不十分だった

ネット麻雀をやっているとこ撮らせてくださいと番組側から言われていた」という内容を朝倉選手はツイートしています。つまりあの日、あのタイミングでのネット麻雀は番組からも要求されていたとも取れます。

しかしタイミング悪く、日吉プロからのインタビューも入ってしまい、ネット麻雀をしながら取材に答えるという、パッと見お行儀の悪い映像となってしまったのだと考えられます。

これは番組サイドと実況者の打ち合わせが不十分だったということではないでしょうか。

ネット麻雀は途中で止めるのもまた失礼

「雀魂-じゃんたま-」や「天鳳」などのネット麻雀はオンラインで3人または4人でプレイします。オンライの相手はコンピュータではなく、人です。

日頃からネット麻雀をプレイしている人はわかるかもしれませんが、途中で誰かが抜けてしまうと、ゲーム自体は成り立ちますが、抜けた人はオートプレイになるので、周りの人に迷惑がかかってしまいます。特に、上級者同士の戦いであればあるほどです。

また、朝倉選手はネット麻雀の「天鳳」で有名になり、麻雀プロになり、Mリーガーにも選ばれた超実力者です。安易に、ネット麻雀を中断することはマナー違反であり、簡単に止めることもできなかったでしょう。

以上のことからも、日吉さんのインタビュー中にネット麻雀を続けることは仕方なかったと言えます。

朝倉選手も日吉プロも悪くない

では日吉さんが悪いのか?という問題になりますが、そうではありません。日吉プロも公式実況者として自分の仕事を全うしただけです。それに、ネット麻雀に集中している朝倉選手のことを非難するわけでもなく、むしろ心中察していたかと思います。

それでもカメラは回っていますし、実況者として試合前のインタビューを選手全員にしている手前、話続けなければいけなかったのは、日吉さんも内心つらかったと思います。

Mリーグの質を高めるために運営は選手や視聴者への配慮を

一般社団法人Mリーグ機構が運営するMリーグは2018年に発足し、本シーズンで4度目です。まだ歴史の浅い競技団体ではありますが、全試合をABEMAで中継しており、試合以外のMリーグ関連のオリジナル番組なども配信しています。

今回の炎上の発端となったシーンも、Mリーグの「オフショット」で流れた映像です
ABEMAプレミアムで視聴可能

どういう映像を流して、どういう映像はカットすべきか?など、Mリーグファン・麻雀ファンを増やしていくために、より選手や視聴者への配慮も必要になってくることでしょう。

今後のMリーグの発展を楽しみにしています。

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