ドラマ『古畑任三郎 第2シリーズ9話(間違えられた男)』のネタバレ・感想・あらすじについて、まとめてみました!
大人気ドラマシリーズ「古畑任三郎」の中でも、最も安定したクオリティーで制作されていると名高い第2シリーズ。
そんな第2シリーズ9話「間違えられた男」に登場する犯人を演じたのは、風間杜夫さん。
風間杜夫さんが演じた雑誌編集者・若林仁は、古畑任三郎シリーズに登場する中で最も可哀想な犯人だと言われています。
今回は、「間違えられた男」のネタバレ・あらすじ・感想をまとめてみました♪
古畑任三郎の第2シリーズ9話のネタバレ!「間違えられた男」
仕方なく若林は鴨田のフリをして古畑を部屋に招き入れ、紛失届を受け取りに来た様子に気付きなんとか紛失届を発見します。
その時、偶然鴨田宅の電話が鳴り、無視をしていると留守番電話のメッセージが流れ、鴨田本人の音声が流れました。
古畑がその音声と若林の声が異なることを指摘すると、若林は良い声の友人に頼んで吹き込んでもらったと嘘を付きます。
また、部屋に飾られている写真の中に若林が映ったものが無い事も指摘されますが、自分は撮る側の人間だとも話しました。
そうこうしている間に鴨田が頼んでいたらしいクリーニング店の店員がやってきて、20時にホテルに行く予定があると知ります。
若林の挙動不審な様子や苦し紛れの嘘などから、古畑は若林を怪しみ始め、執拗に付きまとうようになります。
ホテルへ向かう準備を始めた若林でしたが、古畑はお礼がしたいと言い一緒にホテルへ向かう約束をして一度別れました。
約束の時間に現れた古畑ですが、若林から「遅い」と言われ、確認すると自分の腕時計と鴨田の部屋の時計にずれがありました。
その時部屋のテレビからサザエさん(当時19時~放送していたアニメ)が流れ、自分の腕時計の時間は合っていると判ります。
若林と共にタクシーに乗り込みホテルへ向かった古畑ですが、一芝居うち、持病の心臓発作が起こったと若林に助けを求めます。
近くにいる部下が薬を持っていると話し、一緒に部下の元へ向かってくれるよう頼み、若林もそれを了承しました。
若林に連れられて古畑が向かったのは、今泉と向島が待つボーリング場で、2人には事前に古畑からの指示が伝わっています。
指示通り芝居をしてボーリングをさせ、鴨田がボーリング大会で優勝した事を知っていた若林はなんとかストライクを出しました。
その後ついにホテルへ向かい、若林はクリーニング屋から受け取った服に着替えますが、なんとその衣装はホテルの制服でした。
一方で古畑らは鴨田の車のトランクの中から鴨田の遺体を見つけ出し、ホテルマンのふりをしている若林の元へ向かいました。
古畑には最初から全てを見破られていて、若林は古畑の意地悪に付き合わされていました。
若林は鴨田殺しの罪で逮捕となり、パトカーで連行されることに。
途方に暮れる若林に、古畑は最後の最後に「ところで、あなた誰ですか?」と質問したのでした。
古畑任三郎の第2シリーズ9話のあらすじ
雑誌編集者の若林仁は、妻の不倫相手を高尾山にある山荘で猟銃を使って射殺してしまいます。
殺害後に猟銃を被害者に持たせ、玄関には鍵かけ戸外から糸を使ったトリックで鍵を室内に送り込み、自殺に見せかけました。
しかし、その帰り道の山中で車のタイヤがパンクしてしまい、ヒッチハイクをして通りがかりの鴨田巌の車に乗せてもらう事に。
若林は覚えていませんでしたが、鴨田は若林と面識があるような話ぶりで、若林の御用達ホテルで頻繁に会っていたと言います。
若林の妻の事も知っていて、若林は鴨田に今日自分と会った事を誰にも言わないでほしいと頼みました。
若林の頼みを了承した鴨田でしたが、彼はとてもおしゃべりで言った側から自宅の留守番電話に若林の事を吹き込んでしまいます。
とにかくおしゃべり好きな鴨田は、高尾山を訪ねた理由や自宅の鍵の在りか、最近身の回りに起こった出来事などよく話します。
知り合いの農家に椎茸の栽培・収穫のため榾木をもらった事、ボーリングの腕が良くマイボールも所持している事など。
鴨田の調子から自分がここに出向いていたと口外される事を恐れた若林は、口封じのため鴨田の事も石で撲殺しました。
留守番電話のテープを回収する為、鴨田の車で鴨田の自宅へ向かった若林は、鴨田の話を元に自宅の鍵を開けて侵入します。
おしゃべり好きな鴨田は、玄関横に置いてある鉢植えの下に鍵を保管している事も話していたのでした。
若林が無事にテープの回収を終えて帰ろうとしたその時、「犯罪者が最も遭遇したくない人間」が鴨田宅のチャイムを鳴らします。
玄関の外には刑事・古畑が待ち構えていて、若林は古畑が諦めて帰るまで部屋の中で粘る事にしました。
若林は頃合いを見計らい、古畑が帰ったと思われてから外へ出たのですが、廊下からひょっこり古畑が現れます。
若林は鴨田が財布を拾ったと話していた事を思い出しますが、まさにその財布は古畑のもので、紛失届の回収に来ていたのでした。
古畑任三郎の第2シリーズ9話の感想
「間違われた男」は他のエピソードとは一線を画する、色々な意味で伝説の回であることは間違いありません。
最初の密室殺人の全貌が明かされ、この事件がどう解決されるのか?といつものようにドキドキしていたら…まさかのギャグ回!笑
最初のうちはまだドキドキしながらいつもの流れを待ちますが、一向にギャグパートが終わりません。
犯人である若林は妻に不倫されて不倫相手を殺害し、それもまた可哀想なところでもありますが、帰り道それも山中で車がパンク。
乗せてくれた優しい人は顔見知りで口が軽く、口封じして向かった自宅には古畑が現れ、さらに古畑に付きまとわれる事に。
鋭い古畑に苦し紛れの嘘を付き、古畑もまた意地悪な質問をしたり芝居を打つなど愉しんでいる節があってとても滑稽…!笑
ホテルマンや同性愛者のふりをしたり、なんとかストライクを出したりと若林は並々ならぬ努力で鴨田になりすましていました。
とっくに古畑は気付いていたというところがなんとも言えません。笑
最初の殺人には触れていないことからも、本作は遊び心満載の本気のギャグ回と思って良さそうです。
古畑から視聴者へおくられるヒントが「サザエさん」なのも面白かったですね!
このシーンの為に再放送も難しい回だという事で、ある意味これも伝説といえる要素のひとつです。
第1シリーズ11話で古畑が嘘が下手なひとはすべてを嘘で塗り固めようとする、と言っていましたね。
若林の1つの嘘からどんどん嘘を重ねていく様子はまさに「嘘の下手なひと」そのもの。
古畑の持論を思い出して、それもまた面白かったです。
風間杜夫さんと田原正和さんの演技もまたエピソードを際立たせていて、特に独特の間が舞台役者のそれで最高でした。
ドラマのお決まりの間とはまた違ったもので、新鮮ですが若林と古畑のやりとりにぴったりだったのです。
真実を暴かれて、古畑に「他に質問は?」と聞かれた時にかぶせ気味即答で若林が答えた「ない!」が本当に笑えました。
それにしても本当に若林は不憫すぎます…。
古畑が現れてからは「それ以上頑張らないで…!古畑もやめてあげて…!」という気持ちである意味ハラハラしてしまいました。笑
嘘を付くとそれだけより苦しむこともありますね。
まとめ
古畑任三郎シリーズに登場する犯人の中で、最も不運な犯人と呼ばれる若林は、散々な目に遭って終いには逮捕されるのでした。
車がパンク、恩人が軽口すぎて2度目の殺人を犯すはめになり、古畑に付きまとわれ、なんなら遊ばれて…本当に可哀想です。笑
なんとも言えないコミカルなエピソードですので、ぜひ映像でも確かめてみてくださいね♪
「間違えられた男」のネタバレ・あらすじ・感想まとめをお届けしました!
※この記事のトップ画像は、FODから引用させていただきました。