古畑任三郎 しゃべりすぎた男のネタバレ・あらすじ・感想まとめ!

大人気ドラマシリーズ「古畑任三郎」の中でも、最も安定したクオリティーで制作されていると名高いのが第2シーズン。

そんな第2シーズンの初回を飾ったのが、若き日の明石家さんまさんのゲスト出演で話題を呼んだ「しゃべりすぎた男」です。

明石家さんまさんのアイデアの「古畑との台詞対決」と、解決に至るまでの鮮やかさが魅力でファンからも絶賛されています。

今回は、「しゃべりすぎた男」のネタバレ・あらすじ・感想をまとめてみました♪

古畑任三郎のしゃべりすぎた男のネタバレ!

自分をすっかり信頼しきっている気弱な性格の今泉へ、自分の都合の良いように自白するようけしかける小清水。

有利に事を進める小清水に対し、証人として証言台に立った古畑もまた、お決まりの謎解きを法廷で行うのでした。

今泉は自ら110番へ通報したとされていますが、受話器には一切の指紋が残っておらずきれいに拭き取られていました。

パニックから凶器をはじめ部屋中に指紋を残し、ドアノブには血糊まで付けて現場を去った今泉が拭き取るとはとても思えません。

さらに向井はこれまで度々飼い猫をペットホテルに預けていて、猫アレルギー持ちの人間の来客に合わせて利用していたようです。

今泉はアレルギーどころか自身も猫を飼っていました。そして、小清水は実際に猫アレルギーだったのです。

向井が恋人を呼ぶ時に「先生」と呼んでいた事もまた、小清水が恋人であり犯人であった可能性を高めました。

古畑は現場にいたもう一人を、やはり小清水であると言い切ります。

向井とは大学時代以来疎遠であると話す小清水は、大学の頃から名字を変えて名乗っていた向井をきちんと向井と呼びました。

その事を指摘されると「調書に書いてあった」と言うわりに、犯行現場のマンションや部屋の階数については知らないと言います。

これらは調書に書いてあったにも関わらずです。

秘書・安西による証言と音声データからも、背後から聞こえるべき音声が入っていない事から小清水のアリバイが崩れました。

決定打になったのは、調書には凶器が「水差し」と書いてあるにも関わらず、唯一小清水だけが「花瓶」と連呼していた事です。

向井は飼い猫がいたずらするといけないので日頃花を飾ることは出来ず、花瓶は持っていませんでした。

しかし事件当日に今泉が花を贈ったため、取り急ぎ水差しを使って花を活けていたのです。

現場を見てもコップも飲み物を飲んでいた形跡もないのに、水指だけがただ置いてあるような状況でした。

それを花瓶と呼ぶという事は、小清水は今泉が花を贈り彼女が殺されるまでの間に、水差しに活けた花を目撃したという事です。

ついに観念した小清水は罪を認め、今泉は無事に無罪放免となり、古畑へ感謝の気持ちを表すのでした。

古畑任三郎のしゃべりすぎた男のあらすじ

小清水潔は、以前古畑が真相を暴き殺人の罪で逮捕された女性・小石川ちなみを無罪にした程の腕を持つ敏腕弁護士です。

小清水は先輩である有力弁護士の令嬢である稲垣啓子との婚約が決まっていました。

弁護士としての地位も上がる為、なんとしても結婚にこぎつけたい小清水でしたが、小清水には別の交際相手が存在しました。

もう一人の交際相手の女性は、スタイリストをしている向井ひなこです。

そして向井は、自分との交際を隠し稲垣との結婚を黙って見届ける代わりに、金銭を要求して小清水を脅してきたのでした。

向井の事を邪魔に思った小清水は、向井を殺害する計画を立てます。

犯行に及ぶその日に、小清水は秘書の安西に仮眠を取ると伝え、22時にモーニングコールをするよう頼みます。

さらに、事務所の電話へかかってきた着信が自身の携帯電話に転送されるよう設定してアリバイ工作をしました。

安西からの電話の直後、小清水は向井の自宅マンションで犯行に及び、向井の頭をガラスの水差しを使って撲殺。

さらに、偶然向井を訪ねてやってきた今泉慎太郎に罪を着せるべく、今泉のふりをして自分がやったと110番するのでした。

古畑の部下であり刑事の今泉ですが、偶然にも向井に何度も交際を申し込んでおり、この日も向井を訪ねていたのです。

小清水の思惑通りに事が運び、指紋などからも今泉は向井殺しの犯人と疑われ、逮捕されてしまいます。

そして今泉の弁護をする事になったのは、向井と共に同じ大学のゼミに通った同期という縁があった小清水だったのでした。

小清水の事務所を訪ねアリバイを聞いた古畑は、小清水の証言から「ある単語」とアリバイについての矛盾点に気付きます。

古畑は小清水本人に対して直接「あなたが犯人だと思っている」と疑惑を暴露した上で、アリバイが成立しない事を立証します。

のらりくらりと交わす小清水に対し、古畑は今泉の事を指して「友人の人生がかかっている」と言い、戦線布告したのでした。

古畑任三郎のしゃべりすぎた男の感想

放送から年月が経った今も色褪せない面白さがあって、意外にもワクワクしながら観すすめている自分がいました。

シリーズ全体に言える事ですが、なかなかこういうドラマって今もないかも?と思える斬新な展開でいつもすごく新鮮です。

ある程度伏線や匂わせるシーンが流れることはあっても、いきなり犯行の全貌が明かされるって…。笑

事件の解決方法に視聴者の興味がフォーカスされて、逆にハードルが高いのにそれでいてめちゃくちゃ面白いからすごいです。

シーズン2はシーズン1よりももっと突き詰めた古畑任三郎という事で、そのテーマがしっかりと感じられる濃厚なドラマでした。

それにしても、第1話からすでに人気絶頂の明石家さんまさんがゲストだなんて豪華すぎますよね!

そして、古畑任三郎ファンの間でも特に人気のエピソードと呼び声高いと言われているのも納得の痛快ミステリーでした。

犯人が弁護士という設定はあっても、まさか犯人が濡れ衣を着せた相手を弁護するなんて突拍子もなさすぎる…!笑

その相手がお馴染みの今泉で、刑事であるにも関わらず迂闊な行動をしまくってしまうところも驚きました。笑

でもこの設定が新鮮で、どう着地するんだろう?と本当にわくわくさせられました。

タイトルの「しゃべりすぎた男」が明石家さんまさんの事と思わせつつ、実は事件解決の糸口なのも皮肉たっぷりで良いですね。

この皮肉めいた演出も小気味よくて大好きなんです!

過去のエピソードや出来事とリンクさせたシーンなんかは特にニヤニヤしながら観てしまいます。

小清水が小石川の弁護を務めて無罪にしたという話も、あんな事件だったのに無罪…と過去エピソードごと楽しめました。

他の人間の弁護の時に「大声で」と言った言葉がそのまま自分に返ってくるところなんかも、最高ですね。

古畑が珍しく私情を挟んで熱くなり、小清水とバチバチとやり合ったところも激アツ展開でした。

犯人と目星をつけることはあっても、直接疑っていると宣戦布告するなんて初めてでびっくです!

そして、今泉とは普段あんなに言い合っているのに、友と認めるなんて…!

本人には直接言わず素直じゃないところもまた古畑らしく良いし、ちゃんと今泉は受け取って理解しているのもまた良い。

今後の二人のやりとりがますます楽しみになる、シーズン2の幕開けに相応しい濃厚なストーリーでした!

まとめ

弁護士である小清水は地位のための婚約を成立させるため、別途交際していた向井を殺し今泉に罪をかぶせました。

古畑は今泉を助けるため、闘争心をむき出しにして小清水とやりあい、凶器を「花瓶」と語った事から犯人を突き止めました。

古畑任三郎シーズン2第1話の、「しゃべりすぎた男」のネタバレ・あらすじ・感想まとめをお届けしました!

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※この記事のトップ画像は、FODから引用させていただきました。