古畑任三郎の名言・セリフ7選!聞くだけでグッと胸にくる・考えさせられる言葉の数々!

ドラマ『古畑任三郎』の名言7選をご紹介します♪

先に犯行の全貌が明らかにされ、その後に鮮やかな事件解決の過程が描かれる倒叙モノとして人気のドラマ「古畑任三郎」。

田村正和さん演じる古畑任三郎の華麗な謎解きだけでなく、脚本や演出、特にセリフ回しが秀逸だと名高い作品です。

予め用意されていた台本のセリフだけではなく、出演者のアドリブや偶然のトラブルで生まれた名言も多数存在するのだとか。

今回はそんなドラマ・古畑任三郎に出てくる名言をまとめてみました♪

古畑任三郎の名言①

『人を裁く権利は我々にはありません。私たちの仕事は、ただ事実を導き出すだけです。』

シーズン1最終話「最後の挨拶」で菅原文太さんが演じた先輩刑事である犯人へ、古畑が告げた一言です。

刑事らしからぬ刑事である古畑が刑事ドラマの世界に放り込まれたというテーマで描かれ話題になった「最後の挨拶」。

生粋の刑事である上司に戸惑う古畑の貴重な一面を見られるという点だけでなく、この名言も人気のひとつです。

犯人は、孫娘を殺害した人間が逮捕されたものの、証拠が足りず無罪になった事を不服に思っていました。

自らが裁きを与えようと、孫娘殺害の犯人の殺害に至ったのです。

自分の犯罪が証明され、古畑に「孫娘の事件も君に担当してもらえばよかった」と話す犯人。

しかしそんな犯人に古畑は、自分の刑事としての信念とも思える一言をかけたのでした。

また、このエピソードとセリフから、古畑が他の犯罪に比べて殺人を特段許さず、その上で真実を暴いているという事が伺えます。

古畑任三郎の名言②

『友人の人生がかかってるんです。必ずしっぽを掴んでみせます。』

シーズン2第1話「よくしゃべる男」で明石家さんまさん演じる敏腕弁護士の犯人へ、古畑が告げた一言です。

犯人は、古畑の部下である今泉に罪を着せた上、自身が弁護人になる事で今泉に自白させようと巧みに誘導していました。

古畑と犯人は法廷でやり合う事になるのですが、その前に犯人へ事情を伺った際、古畑が語気を強めながらこれを言うのです。

古畑は普段、確実な証拠が出るまで相手を付け回すなどして証拠を引き出そうとしますが、この時は証拠がありませんでした。

にも関わらず、のらりくらりとかわす犯人に対して「あなたが犯人だと思っている」と宣戦布告した上、今泉を友と呼んだのです。

日頃今泉に対し雑な態度を取っている古畑が、今泉を友人と認めさらには助けようとする名エピソードとしても人気の回です。

今泉を言葉で友人と認めたのは、後にも先にもこの場面このセリフだけという、人間ドラマ的にもグッとくる名セリフでした。

古畑任三郎の名言③

『お察しします。しかし。しかし、あなたは死ぬべきではない。たとえすべてを失ったとしても、我々は生き続けるべきです。

私はこれまで強制的に死を選ばされてきた死体を数多く見てきました。彼らの無念な顔は忘れることはできません。

彼らのためにも我々は生きなければならない。それが我々生きている人間の、義務です。』

『よろしいですか。よろしいですか?たとえ、たとえですね。明日死ぬとしても、やり直しちゃいけないって誰が決めたんですか?

誰が決めたんですか?まだまだこれからです。』

シーズン3第5話「再会(古い友人に会う)」で、津川雅彦さんが演じた旧友であり小説家の犯人へ告げた古畑のメッセージです。

犯人といっても、この回では殺人ではなく自殺を目論み、恨みのある妻とその浮気相手に罪を着せようとするという内容でした。

古畑はその証人として現場に招待されるのですが、企みが露見してもなお自殺しようとする犯人を強く説得します。

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古畑任三郎の名言④

『私もね、このゲームにかけちゃ、プロなんです。』

シーズン3最終回「最後の事件・後編(最も危険なゲーム)」で江口洋介さん演じるテロリストへ古畑が告げた一言です。

目的や主張のためではなく、テロ活動そのものを目的として犯行を行っていた犯人は、犯罪行為をゲームだと考えていました。

思い通りに事が運び、古畑と対峙してもなお、犯人は勝ち誇った様子で「自分たちにとってこれはゲームだ」と言い放ちます。

しかしそんな犯人に、古畑は畳み掛けるように犯人の思惑に気付いていた事を説明していき、最後にこの一言を突きつけました。

説明部分では犯人が自らゲームとして犯行に課しているルールを破っていることを指摘します。

それは犯人の言うゲームという意味でも勝利したと言え、犯人もここで初めて負けを認め大人しく捕まったのでした。

犯人の自ら決めたルールや思考を読みきった上で逮捕を決めた、古畑にしか言えない名言です。

古畑任三郎の名言⑤

『しかし、それでも犯人はつ・か・ま・る。』

ファイナル3部作第1作目「今、蘇る死」で、石坂浩二さんが演じた資料館館長である犯人に古畑が告げた一言です。

犯人は藤原竜也さん演じる青年を巧みに操り、殺人に手を染めさせますが、古畑は過去の犯罪を立証し逮捕に持ち込みました。

直接手を下している訳ではない為、青年に殺人をさせたことを立証することはとても困難な事。

古畑は現場検証を終えてその巧妙なトリックを、「これほど完璧な殺人の計画を私は知らない」と話します。

犯人はさっきの言葉は嘘ではないと言ってほしいと古畑に頼み、古畑は「これほど完璧な…」の下りをもう一度言います。

しかしそこに付け加えて、この一言を告げるのです。「つ・か・ま・る」の言い方の独特さも名言と呼ばれる理由のひとつ。

金田一耕助役を演じる石坂浩二さんと古畑との夢のコラボレーションというだけあって、二人の演技も話題になりました。

古畑任三郎の名言⑥

『そんなものです。』

シーズン1第9話「殺人公開放送」で石黒賢さんが演じるインチキ魔術師である犯人へ、古畑が告げる一言です。

インチキ魔術師はマジックのインチキを仕込んでいるところを通行人に目撃され、口封じに殺害してしまいます。

その後もインチキを見破られ公表されそうになると、自分が殺害した被害者の遺体の在り処を言い当てた風を装います。

古畑が殺人を立証し自白した犯人ですが、これだけは信じてほしいと古畑に懇願します。

犯人は今ではインチキをやっているが、子どもの頃は本当に不思議な力を持っていたんだと言うのです。

それを証明すべく犯人が天を仰ぐと、天井からテレビのセットの看板が落下してきました。

見たかといったようにほくそ笑んだ犯人でしたが、実際にはスタッフが運んでいたものが手違いで落ちてしまっただけの偶然。

落ち込む犯人に古畑がこの一言を告げ、犯人は肩の荷がおりたように笑顔を見せるのでした。

古畑任三郎の名言⑦

『嘘の下手な人はですね、なんていうかなーそのー、すべてを嘘で塗り固めようとします。しかし嘘のうまい人は肝心なところだけ嘘をついて、あとはその、できるだけ本当のことを話そうとする。つまりその、正直者ほど嘘が、うまい。』

シーズン1第11話「さよなら、DJ」で桃井かおりさんが演じるラジオDJである犯人の番組で、古畑が偶然語ったことです。

犯人はラジオの本番中、曲が流れている間を利用して抜け道を使い、恋人を奪った付き人を殺害しました。

犯人が怪しいと睨みつきまといラジオの本番中にも同席している古畑に、犯人は無茶振りをして何か話せと言います。

すぐには思い浮かばずひねり出した言葉が、ミステリードラマや犯罪心理の核心に触れた一連のこの格言でした。

皮肉にも、偶然古畑が語ったセリフだったにも関わらず、犯人はラジオの本番という真実の中にアリバイという嘘を隠したのでした。

まとめ

エピソードや謎解きの秀逸さとともに語られる、古畑任三郎の名言。

主演の田原正和さんの演技や犯人との対立の様子と合わさると、より響くものがありそうですね♪

文章で抜き出したセリフだけでなく、ぜひドラマ全体のエピソードとともに視聴して名言の深さを感じてもらいたいです。

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※この記事のトップ画像は、FODから引用させていただきました。